渡鹿堰(とろくせき)

 渡鹿堰は、白川で一番大きな堰です。ふつうは川の流れに直角ですが、この堰は斜めに突き出しています。施工時期は1606~1608年の間と推定されています。

 この堰から取込口である大井手開水路(2.7㎞)から一の井手(6.2㎞)、二の井手(6.5㎞)、三の井手(6.3㎞)と3つの開水路に分水しながら、築造当時(西暦1600年頃)は熊本平野1,083haに水を行きわたらせ、農地を潤しました。

 現在は熊本市南部の水田や花卉等の用水約300haを灌漑しています。

<場所:熊本県熊本市渡鹿 白川>